独り言

自担の退所が発表されてから約1ヶ月。本当にその日はやってきて、私はその最後の日を東京ドームで団扇を握りしめて迎えました。どこにも届かない自己満足な声量で「美勇人くん、ありがとう!!」って言ってみたけど、やはりまだまだ実感出来ません。

自担が突然いなくなる経験をしたことのあるじゃにおたは少なからずいて、だからこそある種どう考えても「恵まれた」境遇にいる私は、あんまり悲劇のヒロインぶりたくなくて、悲しいとか言わないようにして約1ヶ月を過ごしました。そんな私を変えてくれたのは、少し似た境遇にいた友人が言った「1ヶ月の悲しむ猶予をくれたと考えたらいい」という言葉。おかげで私は、最後に滑り込みで、いろんな気持ちを詰め込んだお手紙を出すことが出来ました。

その日が過ぎても、だからと言って世界はなんにも変わらなくて、意外と世界は変わらないものなんだなあと思いながら、私は軽率に浮気相手のいる西の現場へ飛び立ちました。

最初はすきな西の子の団扇を持って楽しんでいたけれど、誰を見ても満足できない自分がいることにしばらくして気が付きました。誰のパフォーマンスを見ても、心ときめくこともないし、心の底からかっこいい、これを見るために来たんだと思えない自分がいて、そんな気持ちで団扇を持つのはやめようと思って団扇を置きました。
少し切なげなメロディの新曲が流れたのはそのすぐ後のことで、そのメロディを聴きながら、ふと同じ会場で見た美勇人くんの姿が走馬灯のように幾つもいくつも浮かんできて、どうしても頭から離れなくなって、心の底から恋しくなって、初めて聴く曲で号泣しました(苦笑)

意外と平気なんだなあ、もしかしたら私ってそんなに美勇人くんのこと好きじゃなかったのかなあなんて考えた数ヶ月だったけど、やっぱり平気じゃなかったし、どう考えてもこの世に存在するアイドルのなかで一番大好きだし、心にぽっかりと空いた穴がめちゃくちゃ大きかったことに初めて気が付きました。

どれだけ呟いてもどれだけぼやいても、どれだけ叫んでも、もう美勇人くんがジャニーズ事務所に戻ってくることはない。けど、本当に受け止めて、「ここにいたら」とか思わなくなるのって一体いつの話なんだろう。新しい担当が出来たらかな。新しい担当ができるのはいつの話なのかな。とか言いながら、割とすぐ誰かに降りたらどうしよう。(笑)とか、いろんなことを考えて、結局何の答えにも辿り着けないのが今。

美勇人くんに降りると決めてから、約6年2ヶ月
。一瞬の停滞期こそあったけれど、ほとんどの時期をただひたすら大好き大好きだけで過ごせたことは本当に幸せだったなあと振り返って思います。沢山の公演に入ってその姿を見てきたけれど、1公演たりとも美勇人くんのパフォーマンスに不満を感じたことはありませんでした。そんな人を自担と呼び、追いかけてこられた奇跡にはただ感謝しかありません。

降りる時、私は「美勇人くんは私にとって理想の自担」と記しました。ダンスが魅力の子、ダンス選抜で選ばれるような子、セクシーとか可愛いとかではなくて、ただただかっこいいパフォーマンスを魅せてくれるような子。そういう子をずっと自担にしたくて、そんなときに出会ったのが、高校生になった美勇人くんでした。
美勇人くんが連れていってくれた世界は、紛れもなく私が見たかった世界で、私が求めていたパフォーマンス以上のものを美勇人くんはいつも見せてくれました。
自担が見せてくれるものと、自分が見たいものが合致しているって、それって物凄く幸せなことだと思います。だから、今も変わらず、美勇人くんは私の理想の自担。

どれだけ文にして綴っても、どれだけ友達に話を聞いてもらっても、ほんとに全然現実味がなくて。まだまだ私はジャニーズのステージを見るたびに、もういない美勇人くんに想いを馳せてしまうのだと思います。粘着なおたくでごめんなさい(笑)

この先美勇人くんがどういう道を選ぶのかなんて全然わからないし、この文章をどうやって締めたらいいのかももうよく分かんないけど、美勇人くんがジャニーズJr.でいてくれたこの13年間と、私が美勇人担でいたこの約6年間は全身全霊で大肯定して生きていきたいと思います。長い間、本当にお疲れ様でした。この世界でいちばん大好きな、私のスーパーヒーローへ。心より愛を込めて!